商店街大学を始めたキッカケ

今から10年前 自分は新聞販売店でお客様が新聞から離れて行く過程を現場で体感しておりました。

一家に一紙は必須と言われた新聞がもう要らない? いや、購読してもらわないと販売店も本社も困るし、明らかに今までと違うお客様の動向で大型テレビをあげるから購読してくださいと言う意味不明な状態でした。。。

その当時の若手の有志が集まり10年後も経営して行くためには新聞の新しい価値の創出をテーマにデジタルとの融合、地域との融合などの可能性について語り合っていました。

まずは少子高齢化や新聞のニーズなど現状を冷静に分析して過去の成功例やオカシイと思う事を辞めて行く事から始めるのが課題やなと言うとこまでは結論に至ったんですが。

なにせ明治維新から続く新聞販売ビジネス、結果も満足に出せていない若造達の意見なんぞ2chの落書き程度。

無駄なことを辞めて行くと困る業者がいるのか?今となればどうでも良いですが、新しい取り組みを妬む連中も出てくる始末で完全に業界から浮いている存在だったと思います。

ただ幸いなことに、あの当時に勉強会など開いていたメンバーたちはいち早く、新聞販売店から脱藩、追い出された?ので次の事業に取り掛かったわけですが、今考えると。

あの時、そのまま進んでいれば資金的にも今の自分の立場は無かったと断言できるとおもいます。どう考えても電車で新聞を読んで居るのは数人程度、 部数減、チラシ減で、あのスゴイと言われて居た代表が逃げた、破産したなどの話ばかりが聞こえてきて自分なんぞ事務所、家族、財産を全部失い借金しか残らなかったと思っております。

ではあの時のメンバーが、いち早く沈みゆく大きな船から脱出出来たかと思うと、系統を問わず、情報収拾をSNSなどを積極的に活用し前向きな意見交換をしていたのが良かったんだと思います。なにより、今は死ぬわけにはいかない。体制を整えてまた、いつの日かお世話になった業界に恩返しが出来ればと思っていると思います。

あれから10年経ったわけでスマホも大進化を遂げ誰でも情報を発信受信出来るようになりました。今まで商売人はチラシを作るのを頼んで、新聞屋に折り込みを頼んで・・・・

ちょっとしたイベント告知ならスマホだけで集客出来る。便利な時代になったと思っております。

野崎プロレスなんぞ、今までは考えられないコストとアイディアだけで3000人の集客しております。詳しくは「まちゼミ」でやろうかと。。。

当然、商売人だけが便利になった訳じゃないので今まで以外の競合相手も出現して来ました。朝に注文すれば夕方に商品が手に届く しかも値段も安いAmazonなんぞ、地域商店の小売はどーすりゃ良いねんと言う状態ですね。

そんな現状などを議論せずに 安易に過去の商店街の成功例を踏襲するのは自分はあまり気が進みません。と言うかそれが成功しているなら日本の商店街がピーク時の1/2になっていると思えない。

それを国や行政や商店街役員の責任にするのは超簡単。そう言う意味では新聞販売店と地域商店街と似て居るところは、世間とのズレだとおもっております。

そりゃそうです。朝から晩まで働いて、みなさん一生懸命働いて忙しいんですからスマホなんぞ触る時間なんてないと思います。だからこそズレて行くことすら気づかない事が怖いんですよね。

知ってズレた行動するのと知らずにズレた行動するのは全然違うと思うし、お客様も気づくと思います。

先ず、やるべき事は 強い商売人になることで、小回りが利く個人商店は大手が出来ない手法があるハズだと考えております。

自店のウリを お客様にどう説明する?

自店のウリを お客様にどう発信する?

先ずは学生や地域の方に良い話も耳の痛いお話も含めて聞くと言う事から始めましょう。

それが自分のなかでの商店街大学だと思っております。前置きが随分長くなりましたが、本日19:00から開催されます。本日は満員御礼ですが毎月第3水曜日開催しますので、ご興味のあるかたご連絡ください。

商学科 藤岡芳郎ゼミのプロジェクトが大阪府の支援事業で採択されました

http://www.osaka-sandai.ac.jp/news/16796.html

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